ふくらはぎの施術

施術の概要をお話します。
まずはふくらはぎ。
どのような人にするのかというと
主にむくむ方そして腰痛の方です。
立ち仕事、座り仕事の方がよくむくむ、疲労感があると訴えてきます。
ふくらはぎは足の血液、水分を上にあげるポンプの役割をしているので
鍛えられていないとこうなります。

手っ取り早い解消方法が揉んで血流を良くすることです。

やり方
まずふくらはぎがどのような形になっているのか把握することが重要です。
ふくらはぎは上が膨らんでいて下が急激に細くなっています。
本当は二頭筋といって二又の筋ですが大雑把な塊として覚えたほうが良いでしょう。
筋肉質の人ですとわかりやすいですが、痩せている人でも「そういう形なんだ」と
イラストのような形をイメージすることが大事です。

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膨らんでいる部分は手のひらの母指球を引っ掛けるように押すと筋肉の芯を捉える感触があります。
捉えたと感じたら前方上方向に抜くように手を離していきます。
ふくらはぎは急激に細くなっていってアキレス腱と呼ばれる束になります。
この「腱」も刺激すると筋肉が緩みますので手を加えます。
ただおなじように上から押すのはただ歪めているだけになるので
腱の場合は指でつまむようにするといいです。

次はツボの指圧です。
膨らみはじめの外側に飛陽(ひよう)または細くなり始めたところに附陽(ふよう)というツボがあります。
下から指を滑らせていくと止まるところが飛陽とみていいでしょう。
さらに詳しく説明すると
長腓骨筋(外側側面の筋肉)とふくらはぎ外側の間を内側上方向に押すイメージです。
探るように押していると筋肉の境目は必ずわかります。
そしてイメージと手の感触を一致させるのが重要で、これができるかできないかで効くか効かないかの分かれ目になります。

youtu.be


なぜここを押すのかというと
腰に効くからです。
トリガーポイントの本にもヒラメ筋の関連痛パターンとして記述があります。
腰本体の施術と合わせて行うとよく効くので腰の痛い人には押します。

ちなみに腓骨頭の後ろ(私は勝手に裏陽陵泉と呼んでいる)も
腰に効く気がします。

日常のエクササイズとして
かかと上げが良いでしょう。ふくらはぎが鍛えられます。
両足で1分程度かかとの上げ下げ
下げたとき地面にかかとをつけないように

負荷を強くしたければ片足ずつ

可動域を広げたければ段差の上で
かかとは段より低いところまで下げるようにする

バランスボードに乗ることも良い運動になります。

今回はふくらはぎにしぼって施術を解説しました。
ここで言うふくらはぎは
腓腹筋とヒラメ筋のことを想定しています。
図のように腓腹筋の下に隠れるようにヒラメ筋はあります。

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