下腿前面側面を押す

下腿前面側面です。
膝より下の脚は下腿(かたい)と言います。

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前側は脛 いわゆる「弁慶の泣き所」です。
ここは長く歩くと疲れやすい、走るときにはよく使う筋肉です。
攣りやすいところでもあります。

固く強い筋肉でもありますのでほぐすには強く圧を入れる必要があります。
ポイントは骨(脛骨)の際を押すことです。
骨と筋肉の間に指を入れ込むイメージでするとよく効きます。
膝のお皿の下から指をたどっていくと真ん中やや外側から筋肉が始まるところがあります。
そこが「足三里」というツボで
そこから下に足関節まで押しながら降りていきます。

続いて側面です。
坐骨神経痛で足のあたりまで痛いという方もいますのでそのようなときやります。
カーフキックといってこの辺りを蹴られるととても痛いです。
こちらは2通りのラインがあります。
先ほど前面で押したのが前脛骨筋
でそのとなりに「長趾伸筋」というこれも長い筋肉がありますので前脛骨筋との間を押します。
スタート(一番上が)「陽陵泉」というツボです。
足三里と近いですがちょっと違います。
陽陵泉は腓骨頭(外側の骨)の前に取ります。
そこから足関節に向かって押していきます。
すぐ下に神経が通っているのでかなり痛いです。
ですのでほどほどの強さで押します。
そのまた外側に「長腓骨筋」があります。
これは腓骨頭後ろからひらめ筋(ふくらはぎの筋肉)との間を押します。

前面の前脛骨筋は押すと気持ちいいという方も多いです。
しっかりと押すといいでしょう。
https://youtu.be/hcZOSEgXJCY
側面は痛いですのでほどほどの強さで
でも筋肉の分け目を感じ取って丁寧に押すといいでしょう。
陽陵泉は筋緊張を緩める効果があり、腰痛、肩こりなどに補助的に使うほど重要です。
脛骨と腓骨の関節に向かって効かすように押すのがポイントです。

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普通に生活しているだけならあまり痛くなることがないところかもしれませんが、
鍼灸ではよく使う重要な部分なのでご紹介しました。