臀部の施術

16:18お尻(臀部)
歩く 立つ座る など 体の動き出しの起点となるところです。
弱くなると歩くのも大変になりますので日々のトレーニングは欠かせません。

構造は一番表層に大殿筋その下の層に中殿筋、梨状筋とあります。
梨状筋は大殿筋に全部隠れていますが、中殿筋は外側の方で出ています。

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見方はお尻にキュッと力を入れるとえくぼができるところがありますが
そこが大殿筋が収束していっているところ(大腿骨の殿筋粗面)
なので内側の膨らんでいる部分が大殿筋だと思ってください。

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仙骨から大腿骨(大転子)まで線状に弾力のある感触でたどれる筋肉があります。
それが梨状筋です。
この下を坐骨神経が通るのでそれが梨状筋に圧迫されると
脚の痛みやしびれがでるということになります。
関連痛パターンによりますとふともも後面、膝裏ぐらいまでというところでしょうか。

ですので指圧をするとしたら
大殿筋を押すというよりも大殿筋を通して梨状筋を押すという形がいいでしょう。

そしてお尻の上外側に中殿筋のラインがあります。
これも注意深く探ればたどれます。
解剖図と見比べて
腸骨稜てっぺんぐらいから斜め下に向かう感じです。
押し方も外から内(中心)に向けて押すイメージです。
ベッドの面に向かって押すようでは効きません。

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中殿筋は大腿骨を骨盤に固定する役割を持っています。
弱くなってしまうと骨盤が正常な方に傾いていきます。
例えば左が弱化(収縮不全、伸びてる)右が正常(収縮している)
という状態でしたら右に傾く(収縮している方)
左足で片足立ちさせてみると顕著にみられます。
そしてお尻を振って歩くようになってしまいます。
大殿筋・大腿筋膜張筋など外旋する筋肉が優位になるからですね。
非常に歩きづらいと思います。

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