背中の押し方

脊柱起立筋
腰、背中です。
ここは背骨の両サイドに回旋させる筋肉と反らせる筋肉が張っています。
ですので姿勢にかかわる重要な部分です。

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普通の背中のマッサージ、誰でもできると思われるでしょうが
気を付けなければならないことがあります。

それはうつぶせの時
肋骨がある部分を真下(床方向)に押さないことです。

肋骨は全体的にみると籠状になっていて
籠を外からつぶしているものだと考えてみてください。

肋骨(籠)はある程度はたわみますが
弾力性が限界を迎えますと折れます。

骨粗しょう症の方など簡単に骨折してしまいます。
非常に危険です。
ではどうするのかというと
椎骨方向に向かって筋肉を指で捉えるように押すことです。

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また脊柱の際には小さな筋肉ですが
体幹を反らす筋肉や回旋させる筋肉がありまして

それが腰痛の根本的な原因である場合も多々あります。

ですので
脊柱と横ならびの筋肉の間に指を入れるような感じで押します。

しかし脊柱横の筋肉は図にある通り何層にも重なっています。
指で捉えきれるかどうかは微妙です。

このようなところは鍼が一番いいです。
鍼ならば層を貫いていきます。

もしくはカイロプラクティクのアジャストなどで施術するかですね。

このように背中を押すことは細かい技術が必要です。

ですので
よくある
・子供に乗ってもらう
・機械で叩く
などは良くないと言えます。

背中に乗られるなど骨折のリスクがあります
本当は指で捉えることができるかもわからない
小さくて深い位置にある筋肉が原因かもしれないのに
接地面が広い叩打機械で叩く
関係ない筋肉をただ潰しているだけ
ということになりかねません。
その時は気持ちよくてもすぐに重だるい感じが出てきます。

腰痛が続く方は以上の点もおさえて有効な施術方法を探して見てください