腰方形筋(ようほうけいきん)

腰を語るうえで欠かせない筋肉が腰方形筋です。
図のように12肋骨・腰椎から骨盤まで張っています。

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深層にある脊柱起立筋とは違って体の側面につく筋肉です。
深層筋(インナーマッスル)は大事だと言われていますが、
体の側面につく筋肉も大事です。両方大事です。
側面につく筋肉と言えば
大腿筋膜張筋
中殿筋
そしてこの腰方形筋です。
どのように大事なのかと言うと
以前中殿筋・大腿筋膜張筋は建物でいうと外壁のようなものだと
骨盤の支える役目があると言いました。
腰方形筋も同様背骨と一緒に肋骨から上を支えているようなものです。
図を見ると肋骨から骨盤までを張るテントの膜のように見えなくもありません。

例えテント膜のようなものでも
きちんと張っていれば建物としては強度が増します。

中殿筋・大腿筋膜張筋同様
弱まってはまずいところなので
強める(収縮力回復)するような施術をします。
効かせるということですね。

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とは言っても普通に押すだけで痛いところです。
筋肉は痛いと思ったら収縮します。

ですので痛みに慣れさせない・メリハリをもって短時間で
と意識して施術すればいいと思います。

気持ちいいマッサージというのはリラックスですから
筋肉を緩めているのですね。

でも緩んではならないところもあるのでそういうところには
目の覚めるような刺激を入れるということです。

押し方は横から押すのですが、
腰方形筋は肋骨・腰椎の前側から生えているような形になっています。
ただ横から押すだけでは腸肋筋などの塊にぶつかるだけですので
そこから下に指を入れ込んでえぐるように押します。

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注意点は肋骨を押さないことです。
第12肋骨など体側面でとんがった感触がありますのですぐわかります。
すべての場所で言えることですが
骨の感触がしたらすぐ指をずらすことです。
そのまま押して骨折なんて起こしたら事故ですからね。

そして腰痛に関係する筋肉でもあります。
中殿筋・大腿筋膜張筋も腰痛の時には押していました。
これらは側面3点セットで考えるのもいいでしょう。

まとめると
側面の3筋肉中殿筋・大腿筋膜張筋・腰方形筋
は体を支えるのに重要なため
弱まれば腰痛を引き起こします。
ですのでしっかり施術して

その後は弱まらないよう鍛えましょう

ということです。