とりあえずの対処法 腰痛編

腰痛

かなり多くの人が悩む症状で治しにくいところでもあります。

腰に関しても動きの制限(抑制)が効果的な対処の方法です。

さらしを巻く、テーピングをするなどがありますが、一番手軽なのが「バンドを巻くこと」です。一人でできて非常に効果が高いです。

詳しくはここを参照してください。

 

ihara-seitai.hatenablog.com

 

この記事にも書いてありますが、痛みを軽減させる一番よい巻き方は骨盤を締めるように巻くことです。

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仙腸関節というのは仙骨が腸骨という「受け」にはまり込んでいる構造になっています。仙骨は下からの支えと横からの密着で安定しています。腰が痛いというのはこの支えがゆるゆるで仙骨が安定していないからだと考えられます。ですのでバンドを巻いて仙骨を横から挟む力を強めてあげることで仙骨が安定するので痛みも軽減するわけです。

腰を早く治すためにはバンドをするのと同時に安静(動きの制限)が重要です。特に前屈動作は極力しないようにしましょう。ぎっくり腰の人はしないと思いますが、軽い腰痛だったとしても次のような運動・動作をしていては腰の負担になり一向に治りません。

・上体起こし 普段からこんな起き方はしないほうがいいです。反動つければ腰への負担をとばして起きることはできますが、そんなアクロバティックなことは寝起きなど筋肉が硬くなっているところへ急な収縮をするものと考えればしないほうがいいです。

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・足を固定して上体起こし

このような腹筋運動をしても大腿部に効く要素の方が大きいです。また起き上がったときに腰椎を圧迫する力が強く、腰痛を誘発しかねません。

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・前屈動作(ストレッチ) 上体を起こすときに腰の筋肉を使っていてその時痛めます。ゴミを拾うときなども必ず膝の屈伸で腰を曲げずに体幹を上下動させて拾いましょう。

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筋トレしてる人でデッドリフトはやめましょう。

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腰を治したいのなら原因となっている運動を休むことです。仕事で力が必要だからと鍛えていると言っている方がいますが、腰がいたいのならばそれは鍛えていることにはなりません。ただ負担をかけているだけです。特にウエイトを背負ってのスクワットやデッドリフトなどは1~2週間は休止するのが賢明です。

 

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起き方は必ず横向きで脚をおろしてから手をついて起きることです。

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立ち方は足を後ろに引き、体幹は前に出すようにして立ち上がると楽に立ち上がれます。

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基本ものを持つときは必ず自分の体まで引き寄せること、そして後方荷重にすることです。前荷重になって腰で重さを支えることになれば負担がかかります。紙の束やノートパソコンであっても腕を伸ばして扱わないことです。腰とはあまり関係がありませんが、これは手首や肘を痛める可能性があります。介護の時や重いものを持ち上げるときは後ろへ倒れこむかのように荷重をかけながら立ち上がれば前重心になりませんので腰を痛める要素が減ります。

このような身体操作を心得ておくといざ腰が痛くなった時に役に立ちます。普段から体に負担をかける行動ではなく、負担をかけないような動きを選ぶことが重要です。