ぎっくり腰 対処法

ぎっくり腰になってしまったら
手っ取り早く楽になりたいのであれば
骨盤にバンドを巻くことです。

バンドはシンプルなストレートタイプのものや
腰にフィットするような形になっているものなど
色々ありますが
腰痛用であれば何でもかまいません。

巻き方がポイントなのです。
巻き方によってだいぶ効果に差が出ます。

効果的な巻き方とは
骨盤を締めるように巻くことです。

骨盤は複数の骨で構成されていて
仙腸関節というところがあって
背骨の一部仙骨を腸骨が挟んでいる形になっているのですが

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この仙腸関節、歩いたり座ったりなど動作をすれば少し動くのです。
しかし腸骨は仙骨を挟み込むことで背骨を固定・安定させる役割も持っているので
腰が痛いときに骨盤(仙腸関節)が動いてしまうと余計に激痛が走るのです。

なので骨盤を締めて仙腸関節の動きを制限するのです。

バンドで効果がないという方は締め方がゆるいです。
私が締めてあげたらぜんぜん違うと言われました。

食事のときなどは苦しいので緩めたほうがいいですが
少なくとも仕事のときはしっかりと締めたほうがいいです。
基本は骨盤に強く巻くことです。
※もちろん妊婦さんにはできません。

それと位置が重要です。あくまで骨盤にかかるようにすることです。
上過ぎて腹巻きのようになったり
下過ぎて股関節にかかりすぎてもいけません。

まず骨盤の一番上を確認してください
そこにしっかりバンドがかかるようにしてください。
この時点で十分にゴムを伸ばしてください。

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骨盤は前方斜め上にむけて口を広げた形になっています。
内臓を貯め込んで前は腹筋で抑え込んでいるという感じです。
お椀を前方に傾けたものを想像してみてください。
中身が溢れないようにするには前方を抑える必要があります。
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バンドで再現するならば
水平ではなく若干下に向かって巻きます。
目安はへその下(丹田)で止めます。
こうすることで腸骨を横断するようにバンドが通ることができます。
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キマると骨盤、背骨の固定感が増し、痛みが軽減されます。
歩くのも楽になります。

ご存知のかたもおられると思いますが
この腰痛バンドは長期間するものではありません。
痛みが引いたらやめて、トレーニングをするほうが良いです。

バンドに依存してしまって、なければ生活できないというような
話も聞きます。
骨盤を抑えるための筋肉の補助という位置づけなので
ずっとバンドをしていたら筋肉の成長の余地がないのですね。
バンドをとったら発達してない筋肉なので
骨盤を固定できない→腰痛
ということになり、結局バンドを取ることができない
ということになるのですね。

リハビリをやっている先生に聞けば
バンドを取るのには時間がかかるそうです。

長くつけることの弊害も考慮して装着することです。

まあここではぎっくり腰の対処法なので
一時的なことです。
一週間が目安というところでしょうか。
骨盤を固定して安静にしていることが
何よりも大事で、早く治るためのポイントでもあります。

参考になれば幸いです。