くび 寝違えなど
寝違えなどで首が回らない方への情報です。
回旋で痛い
まず首の骨(頸椎)。首の後ろの真ん中は触ると骨を触れることができます。棘突起です。この棘突起の両側に肉がついています。まあいろいろ細かい筋肉があるのですが、この横についている筋肉で首を回しています。ですのでこの筋肉を痛めて固まっていると首が回らなくなるのです。
ですので頸椎(棘突起)のすぐ横の筋肉をほぐしていきます。
イメージとしては断面図で真ん中に骨の山があって両脇に筋肉の山があるとします。これを骨と筋肉の間に指を入れ込むイメージです。皮膚はあらかじめ寄せて筋肉をとらえてください。いつも言っている骨と筋肉を引き離す感覚です。首も少しずつ左右に動かすとより指が入り込みます。
ある程度はご自身でできますし、可動域も広がってきます。
ですが首の筋肉は細い筋肉が重なりあって深部まであります。深部まで届かせるには「鍼」。本当は鍼をするのが一番効果があります。
もう一つご自身でできる治療法があります。
操体法です。
簡単に説明しますと
頭を痛くない方向へ回してすぐに手で頭を止めてください。
そのまま手と頭で押し合ってください。(3秒くらい力を拮抗させる)
頭を止める位置を変えて数回繰り返してください。
これをやりますと今まで制限があった方向へ動くようになります。
筋肉の仕組みを利用した整体でいろんな場所にも応用できますがここでは首で説明しました。
そのうち体の各部でのやり方も説明したいと思います。
横に倒して痛い
これも操体法を使います。痛くない方に倒して止める。倒す角度を変えながら数回繰り返す。また斜め前に倒すも行うとよいでしょう。胸鎖乳突筋に対する操作でもあります。
上を向くのがつらい
頭と首の付け根、
ツボでいうと風池や完骨などを押さえます。
後頭骨に指をかけて上に引き上げるようなつもりで押します。
ほぼストレッチのようなもので関節を痛める可能性もあるので鍼の方がいいかもしれません。鍼でしたら風池、完骨または天柱に打ちます。
この部分も筋肉の重なりが深いところで、痛みの原因も深くにあることがあります。また指で押すには大雑把でもあります。そういった意味でも鍼治療の方がいいでしょう。
*1:右を向くのが痛いので左に動かして止めている