手首の痛い方

攪拌機、掃除、皿洗いなどで手首を痛めるような方もおられると思います。

対処の仕方としましてはテーピングやサポーターが主になってきます。手首に1〜2周まくだけでも関節の動きが制限されるのでだいぶましになります。

手首は私も現在痛めていますので体験談的に語ることができます。

半年前に指2本でぶら下がりをできるかどうか試して見たときに痛めました。今でも多少は痛くなるときもあります。

よくある日常生活で困ることとしては

・鍵あけ

・車のハンドル操作

・拭き掃除

・ノートパソコンや紙束を置くとき

・かごを持つ(つまみ持ち)

などです。

私は利き手の右をやってしまっていて鍵開けなど癖でそのままやってしまうと痛い思いをしました。ハンドル操作も右左折時、深く切れ込むときなど痛いです。意外なのは拭き掃除、この程度なら大丈夫かなと思っていたのですが、手首が側方へずれるのでその時が非常に痛い。ノートパソコンを持つときも油断をしてはなりません。腕を伸ばして体から離れるときが危ないです。一番手首に重さがかかるときですのでズキッときます。かごを持つときも親指を引っ掛けて持ってはなりません。親指の牽引で手首を引き離している状態になります。必ず手のひらで持つことです。

 

負荷をかけることをすれば治癒は遅れる

筋トレが趣味なのですが手を使う種目はほぼほぼできなくなります。まあ我慢して多少はやっていたのですが確実に治るのが遅くなりました。ダンベルトレーニング、ゴムチューブトレーニングなどは特に痛いです。ただ拳立て伏せは唯一やるべきトレーニングだと思います。

一番やってはいけないのが手のひらをついて立つことでこれは手首の関節のゆるい部分に直に刺激がいくので大いに痛めます。必ずグーにして拳をついて立つことです。こうすることで手首を固めたまま立つことになるので痛みを回避できます。こうした背景もあって私は拳で立つ癖がつき、よつん這いで手をついて行う種目は拳をついてやっています。拳立て伏せがいいと言ったのは「手首を曲げないまま」の状態を鍛えられるからです。

何をしたら痛いのかいろいろ試しながら過ごしていましたので長かったかもしれませんが、今では日常生活ではほとんど痛くはないです。

ただ一度痛めたら治るのに長くかかるところだというのは確かです。使い続ければ一向に治りません。

仕事をしているときにはサポーターをするわけにはいかない

仕事上の理由でどうしてもテーピングやサポーターをできない方はまず日常生活動作から改めてください。つまり仕事をしている時間以外では負担をかけないことです。

それには痛い方を極力使わないことです。

鍵開け 拭き掃除程度は痛くない方の手でしてください。雑巾を絞るときは痛いほうの手は固定してください。腕の支えで立ち上がるときは必ずこぶしをついて立つこと。手のひらをついて立ち上がらないでください。そして指を引っ掛けることはしないことです。ドアを指で開けたり軽いゴミ箱や鉢など親指を引っ掛けて持ったりなど日常生活ではしがちです。やばいと気がついたときにはもう遅く関節への新たな損傷として刻まれていきます。どんなものでも両手で下から支えるように持つ、これしかないです。

仕事がないときにテーピングやサポーターを手首に巻いておいてください。手首は立てたまま置いておくのが基本です。ですが日常生活では不意に手首を使ってしまうということがあります。そんなときサポーターをぐるっと巻いておくだけでも手首の反りすぎは防げます。

どうしても痛い方を使わなければならない・両手が痛いという人

肩の動きを利用する方法があります。

例えば鍵を開けるときなど手首の動きは最小限にして肘から動きを開始します。ただこのとき肘を動かすことイコール肩を回しています。肩には上腕軸で回す内旋外旋という動きがあります。それを利用するということですね。

また脇を締めれば何をするにも力が入りやすくなります。肩を体幹にくっつけているということですから体幹からの出力を使いやすくなります。主な使い所がものを持つときは体幹に惹きつけて持つということです。つまり脇をしめています。私がこんなことが痛いのかと以外に思ったのが腕を伸ばしてノートパソコンを置くことと拭き掃除です。これらは脇をあけて体幹から離れた場所で操作しなければならないことです。ノートパソコンは横着しないで両手で扱えば済むことでした。拭き掃除にしても極力腕を伸ばしきらないようにするとか手首を返さない角度で拭くなど対処法はあったはずです。これらも肩の使い方です。手首に依存しない体の使い方を身につけるべきです。それには肩の動かし方が鍵になります。

そして手首を鍛えてください。

まずは拳立て伏せ。空手家がやるようなこぶしをついて腕立て伏せを行います。手首を曲げない状態で強くなければなりません。

手首の痛みがひいてきたら握力を鍛えてください。

ハンドグリップを握りこむことによって前腕の筋肉が鍛えられます。

日ごろからのトレーニングが仕事で使えるからだを作ることが重要でしょう。