鼠径部の痛み と 脚をしばって寝ること

鼠径部の痛みがあり施術をしている方がいます。

少しずつ良くなっているがやはり歩くときに痛みが出ることがあるということでした。

以前から動作に気を付けるよう指導していましたがどうしてもおこなってしまう癖があるそうです。

急に股を開かない

歩くときは足をまっすぐ出す

脚を組まない

こういったことを聞かせていましたが、癖でおこなってしまうこともあるそうです。

あるときこの方を施術しているときO脚になってしまっていることに気が付きました。寝ているときでさえこんなに動いてしまっているので負担は減らないのだろうと思いました。

そこで提案したのが膝で枕を挟んで脚をしばって寝ることです。脚をしばって寝るのは「磯貝療法」であるようです。

なぜ枕を挟むのかというと内股に力を入れておくことで股が開かないように股関節を矯正できるのではないかと思ったからです。そのうえで脚もしばっておけばより股関節の固定効果もあります。

この方顔の鍼もしていてそれに5分ほど時間をおくのでその間脚をしばって寝ていてもらいました。そうしたら今まで寝ていたときより楽だということでした。

寝ているときの動きの抑制は重要だと気付かされました。

股関節を動かさないためにはどうしたらいいのだろうと考えていた時に脚をしばる療法のことを思い出してたので試しにやってみましたが、いい評価をもらいまして有用性を実感しました。

 

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このように脚をしばっておけば股関節が外旋するのを防げます。

患者様にはお家でもやってもらいましたが、やはり楽だったそうです。